ワキガのにおいを消したいのなら衣類臭対策が最も効果的
ワキガで悩まれていたり、ワキガ臭を気にしている方にぜひ知って頂きたいことがあります。
それは、ワキガ体質だとしても衣類臭ケアをしっかりしておけば、他人にワキガ臭が伝わることは、ほとんどないという事実です。
ここでは、ワキガ臭がクサイ原因は衣類にあることを知って頂き、最も効果的で安心できるワキガのにおい対策の方法をお伝えしています。
最後までお読み頂ければ、従来のワキガのにおい対策の盲点を知ると同時に安心できるワキガのにおい対策を手に入れることが出来ますのでぜひ参考にしてみて下さい。
1.ワキガのにおいがする原因
ワキガで悩まれている方は、ワキガ臭を出すまいとするあまり、洗い過ぎたり、クリームなどを直接、ワキの下に塗りワキガのにおいを止めようとしていませんか?
実はこの方法はあまり効果的ではないのです。
理由はワキガのにおいがする原因は衣類にあるからです。この点を知っておかないとワキガのにおいは防ぐことが出来ません。
まずはワキガのにおいが他人に伝わってしまう原理を確認しておきましょう。
1-1.ワキガのにおいの発生源は衣類
どんなワキガクリームをワキの下に塗っても、汗を完全に止めることは不可能ですし、健康上も良くありません。
さらに汗が衣類に付着する以上、衣類の中でワキガのにおいは発生し蓄積されてしまうのです。
これではワキガクリームを使用しても何の意味もありません。まずは、このワキガのにおいが発生する流れの全体像を抑えておきましょう。
ワキガのにおいの主原料はアポクリン腺から出る汗の成分です。ワキガ臭は複合臭なので、エクリン腺や皮脂腺からの分泌物も原料となるのですが…
視点を変えてみてみると、汗が出れば当然、その成分は衣類に付着します。そして衣類の中でワキガ菌などのニオイ菌が繁殖し、ニオイ菌が繁殖する際の菌の老廃物としてニオイが発生するのです。
また悪いことに衣類は表面積がとても大きいため、発生したニオイが衣類に蓄積されクサクなっていくのが実態です。
その証拠に裸でいると体臭は激減します。裸足だと足もクサクなり難いですね。また夏場、半そでのシャツを着ていれば、腕にだらだら汗が出ても腕は、そうそうクサクなりません。
しかしシャツや下着はどんどんクサクなります。これは、衣類でニオイが発生蓄積されているからなのです。
昨今、思春期のお子様を持つお母さまからの相談が増えています。「中学生の娘のワキガ臭が発生して友達に嫌がられていないか心配」といった相談です。
ワキガ臭は早い方で小学校高学年、あるいは中学生、高校生くらいから発生しはじめます。もちろんアポクリン腺の多いワキガ体質の方に限ります。
こういった娘さんのワキガ臭も制服やワイシャツにワキガ臭が蓄積されないようにする事で、まわりに臭うのを防ぐことが出来るのです。
次は、この蓄積されたワキガのにおいが他人にどうして届いてしまうのかを詳しく確認してみましょう!
1-2.ワキガのにおいが、まわりの人に臭ってしまう原因
まず、ここではワキガのにおいが他人に気づかれる原因、すなわちどうしてワキガ臭は臭ってしまうのか?を確認してみたいと思います。
ワキの下は汗も沢山でますし、高温多湿の上にワキ毛なども影響しニオイが発生しやすい部位であるため、他人が自分のワキの下に鼻を近づけてニオイを確認すれば、誰でもワキガのにおいがするのは当然です。(ワキガ体質の人の場合のお話ですが)
しかしそんな場面は日常ではありませんね!通常、私達は他人とは必ず一定の距離があります。少なくとも30~50センチ程は距離があるはずです。
それだけ距離があるにも関わらず、ワキガのにおいが伝わってしまうのは、衣類に蓄積されたニオイ物質とエクリン腺などの汗が蒸発する際にその原因があるのです。
ワキガ臭は衣類の中で発生、蓄積されることは1-1.でお話した通りですが、この蓄積されるニオイとは、例えて言うなら小さな小さな粒です。
このニオイの粒の蓄積が一定量を超えると、あふれて空中を浮遊し始めるのです。あるいは汗が蒸発する際に一緒になって浮遊することもあります。そして浮遊するニオイの粒が他人の鼻まで届くと、「クサイ」と感じられてしまう訳です。
ここで大切なことは、ワキガのにおいは、無臭になろうとするのではなく、他人に臭わないようケアするという点が大事です。
そもそも全ての人間が生きている限り無臭になることは絶対にありえません。
衣類に一定量以上のワキガのにおいが蓄積されないようにすれば、ワキガ臭が他人に分かることは防げます。それなら周りの人は気づかないのですからワキガのにおいがしないのと同じなのです。
次はこの衣類のニオイケアの具体的方法についてお話させて頂きます。
2.ワキガのにおいを衣類で対策する方法
衣類にニオイが蓄積されないようにさえすれば、自分のワキガのにおいが他人に伝わるのを防げます。では具体的方法と注意点を確認して参りましょう!
2-1.着替えること
まず最初に最も効果的で費用もかからない方法は、着替えることです。新しい衣類にはニオイが蓄積されていないのですから当然です。
どんなに汗だくで超クサイ状態であっても、衣類をすべて着替えれば、体臭やワキガ臭は激減することは容易にイメージして頂けるでしょう。
但し着替えの欠点は、あくまで一定時間でまた臭いはじめる事と、そうそう一日何度も着替えられない点にあります。一定時間というのは、再び汗が出てワキガ菌とワキガ臭が一定量超えるまでの時間という意味です。
温度や湿度や体調なども影響しますので一概には言えませんが、着替えた後、30分から1時間程度は、他人に不快感を与えるようなニオイはしないケースがほとんどです。
しかし、やはり1時間ごとに着替えるというのは現実的ではありませんね。そこであたかも着替えた後のような状態を1日保つための方法が次にご紹介する衣類に抗菌力をつけておく方法です。ぜひ参考にしてみて下さい。
2-2.ワキガ菌の繁殖を抑制する衣類の抗菌剤
ワキガのにおいが衣類に付くと完全に消臭することは出来ません。その理由はワキガのにおいの成分には香料成分が含まれており、この香料成分は、消臭剤では無臭化することは出来ないからなのです。
故にワキガ臭対策のポイントはワキガ臭を発生させない事です。
ワキガ臭は衣類の中でワキガ菌が繁殖することで発生するため、衣類に抗菌力を持たせておけば自ずとワキガ臭は激減することになります。
ここで注意が必要なのは、殺菌ではダメという点です。ワキガ菌をはじめとするニオイ菌の大半は常在菌といって、無数に存在する菌です。このため殺菌しても殺菌してもいくらでも後から繁殖をはじめてしまうのです。
ではどうしたらワキガ菌の繁殖を抑制できるか?それは菌自体がもつ忌避反応という性質を利用した抗菌方法が必要となります。
それは、ワキガ菌の細胞壁に傷を付けることで、菌自体が仲間の菌に「ここはに来ちゃダメ!繁殖しちゃダメ!」という信号を出させる仕組みの抗菌方法です。
このようなバイオテクノロジーを活用した抗菌剤こそ、もっとも効果的なワキガのにおいを抑制する抗菌剤なのです。
そんな抗菌剤が、ヌーラビオという抗菌剤です。ご利用頂いた方からは、過去様々なワキガクリームを試してきたければ安心できるものが無かった。ヌーラビオを使ってみて、衣類の対策がいかに重要で効果的かを実感しましたという感想を大変多く頂いております。
2-3.衣類のにおいをしっかり落とす
ワキガ臭や体臭対策をする上で、見逃しがちな盲点がもう一つあります。それは、そもそも臭いやすいや衣類を着用していないか?という点です。
洗濯しているからといって必ずニオイが落ちているとは限りません。まして自分のニオイはいつも一緒にいるため気がつき難い(嗅覚疲労)ものです。
衣類のにおいをしっかり落とすには、まず汚れた衣類は、時間をおかずにすぐに洗濯することがポイントです。
汗を吸い取った衣類を何日も放置しておくとニオイ菌が大量に繁殖するだけでなく、ワキガ臭などのニオイ物質が衣類の奥に染み込んでしまいます。汚れた衣類は出来る限り小まめに洗濯しましょう。
どうしても数日洗濯できない場合は、衣類を広げて陰干ししておいてから洗濯することが大切です。陰干ししておくことで汗や汚れ(ニオイ菌のエサ)が放出されます。
衣類に付着するニオイは、酸性のニオイ、アルカリ性のニオイ、さらに皮脂が酸化したニオイなど様々な性質のニオイが入り混じっているため、通常の洗濯洗剤では、スッキリしないことがあります。
特に梅雨時など湿度が高いとなおさらです。生乾きのニオイなども不快ですね。そんな悩みを解決する方法のひとつとして、酸素系洗剤があります。
通常の洗剤は界面活性剤という成分で油汚れなどを落としますが、酸素系洗剤は、油はもちろん様々な性質の汚れや、ニオイを酸素の泡で落とすことが可能ですので、衣類のニオイが落ちない場合や、しっかり洗浄したい場合にお勧めです。
3.間違いだらけのワキガケア
ここでは、従来のワキガ臭対策の盲点と注意点について確認しておきましょう!
3-1.クリームは短時間スポット用
ワキガのにおい対策というと多くの方がワキガクリームを使われているようです。
しかしこれまでお話した通り、どんなワキガクリームを塗っても汗は完全に止めることはできませんし、健康上も汗は止めるべきではありません。
ワキガクリームの役割は大きく2つ。ひとつは汗そのものを抑える制汗作用、もうひとつはワキガ菌などのニオイ菌の殺菌・抗菌です。
しかし汗はどうしても発生しますし、発生した汗は衣類に付着しワキガのにおいが発生します。またいくら地肌を殺菌しても衣類でニオイ菌が発生する以上、ワキガクリームでワキガ臭を長時間抑制することは極めて困難なのです。
余談ですが、ワキガ菌などの常在菌は、私達の皮膚表面をバリアのように包み、悪い感染力を持つ菌から守ってくれている菌でもあるのです。
このように常在菌も必要な仲間であり、発汗は体温調整のために必要なのです。これを強制的に殺菌すると常在菌バランスが崩れ、かえってニオイが強く不快になる可能性もあるので注意が必要です。
このように自然の摂理に反する作用が(制汗・殺菌)ワキガクリームにありますので、常用するのは避けるべきなのです。
ワキガクリームの使用法は常用を避け、短時間スポット用として使用するにとどめ、使用後はきちんと拭きあげ、帰宅後はていねいに洗浄することが大切です。
3-2.気にしている人は大丈夫
ワキガのにおいを気にしている人は、年々増えているようです。これはニオイ対策製品がテレビやネットで広告を繰り返していること、また昔に比べ生活からニオイが激減したことが原因ではないでしょうか?
ワキガ臭が不快な人なんて、実はほとんどいないのです。満員電車に乗っても、それほど不快なニオイの人と出会うこともありませんね。
本当に不快な体臭やワキガ臭する人の多くは無頓着で不衛生な人であることがほとんどす。お風呂に入らなくても気にしなかったり、何日も衣類を変えなかったりなど。
逆にワキガのにおいを気にする人は、清潔にも気をつけているはずですので、ほとんど他人に不快な思いをさせていることはないのです。気にしている人ほど臭っておらず、気にしない(無頓着・不衛生)な人ほどクサイのが現実です。
4.まとめ
ここ数年で清潔ブームに拍車がかかり、無臭こそ理想のように思われている傾向があるようですが、体臭は絶対必要な個性です。ひとりひとり顔が異なるように、その人のニオイも大切な個性なのです。
おじいちゃん、おばあちゃんのあたたかい香り、安らぎを感じる母の香り、柔らかな赤ちゃんの香り、愛しい恋人の香りなど、無臭だとしたら寂しい感じもしませんか?
ただ自分の体臭で他人に不快感を与えてしまうのは避けたいものです。それには衣類臭ケアが欠かせないこと、衣類さえ臭わなければ他人に不快感を与えずに済むことをご理解頂けたでしょうか?
ぜひご紹介した衣類臭ケアをお試し頂き、その効果を実感頂ければ幸いです。
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この記事を書いた人村上 隆/体臭ケアアドバイザー
株式会社興和堂CEO -
2004年に消臭の世界に飛び込む。
医師や消臭機能開発者との交流を深めながら商品開発を進めた結果、臭わないデオルシャツやソックス等の様々な消臭商品開発に繋がっていく。
「体臭が他人に臭うのは衣類が主原因である」という理論を提唱するとTV・新聞・雑誌など様々なメディアから取り上げられ「NHKおはよう日本」をはじめテレビ各局にも出演。
2019年YouTube体臭対策チャンネルを開設。どうして体臭が臭ってしまうかという原因を専門用語を出来るだけ使わず分かりやすく解説したチャンネルは累計160万再生を更新中
また20年に渡り体臭ケアの相談を受けて来た経験から、体臭ケアアドバイザーとして体臭の悩み相談コーナーをLINEで展開中。日々数多くの体臭相談を受けている。
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