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「私はワキガなの?」

20年以上にわたり体臭相談を受けてきて、最も多くいただく質問です。

しかし、この質問には、多くの方が知らない大きな思い込みがあります。

それは、

「ワキガ体質」と「ワキガ臭」を同じものだと思っていることです。さらに、もっと重要なことがあります。

実は、まわりに臭っている原因は、地肌だけではなく衣類にあることが少なくありません。

そのため、デオドラントを毎日使っているのに、

  • ■午後になると臭う
  • ■洗濯しても臭いが戻る
  • ■自分はワキガなのではないかと不安になる

という方が多いのです。

この記事では、20年以上の体臭相談から分かった

  • ■ワキガ体質とワキガ臭の違い
  • ■「「私は本当にワキガなのか?」の考え方
  • ■そして、まわりに臭わせないための本当に重要なポイント

を分かりやすく解説します。

この記事を読むと分かること

✅ ワキガ体質とは?

✅ ワキガ臭とは?

✅ 自分は本当にワキガなの?

✅ 体臭対策は何から始める?

脇が臭うからといって、ワキガとは限りません。実は、多くの方が「ワキガ体質」と「ワキガ臭」

を同じ意味だと思っています。しかし、この違いを知るだけで体臭への不安は大きく変わります。

「ワキガ」の境界線の正体——誰もが知っておきたい体臭のメカニズム

世間では「ワキガ体質」という言葉が、まるで明確な線引きがあるかのように使われることがあります。しかし実際にはその境界線は想像以上に曖昧です。

実は、ワキガは「ある・ない」で分けられるものではありません。体臭ケアの観点では、人それぞれ程度の違いがある「グラデーション」と考える方が自然です。

誰もが持っている体臭の仕組み

ワキガ臭の主な原因となるのは、アポクリン腺から分泌される汗です。この汗自体に強い臭いがあるわけではありません

皮膚表面に存在する常在菌がアポクリン汗に含まれる成分を分解することで、さまざまな臭気成分が発生します。その結果として、いわゆるワキガ臭が生じます。

 

一方で、人の体臭はワキガ臭だけで構成されているわけではありません。アポクリン汗腺、エクリン汗腺や皮脂の酸化臭、常在菌の代謝産物などが複雑に混ざり合い、その人特有の体臭を形成しています。

ワキガ臭という要素が体臭全体の中でどの程度含まれているかの違いであり、有無で分けられるものではないのです。

つまり、ワキガ臭は「特別な臭い」ではなく、誰もが持つ体臭の一部が強く現れた状態とも考えられます。

「ある・ない」では語れないグラデーション

アポクリン腺の発達には遺伝的要因が関係しています。

ここで知っておきたいのは、ワキガ体質には「ここからがワキガ」という明確な医学的基準が存在しないということです。

例えるなら、黒から白へと徐々に変化するグラデーションのようなものです。体質の特徴が強い人は黒に近く、弱い人は白に近い位置にあります。しかし、その途中に明確な境界線はありません。

 

そのため「自分はワキガ体質なのではないか」と必要以上に不安になる必要はありません。程度の差はあっても、多くの人が同じ性質を共有していると考えられます。

脇が臭いやすいのは体質だけが理由ではない

さらに言えば、脇の下はワキガ体質の有無に関係なく、もともと臭いが発生しやすい部位です。

脇には汗腺が多く存在し、腕と胴体に挟まれているため通気性が悪くなりがちです。その結果、高温多湿の環境が生まれ、雑菌が繁殖しやすくなります。

 

つまり、ワキガ体質ではない人であっても、汗や皮脂の蓄積によって脇の臭いが強くなることは珍しくありません。

自身の体質を知るための参考として、耳垢の状態を見る方法があります。耳垢が湿っている人はアポクリン腺の活動が比較的活発な傾向があり、一つの目安になります。

本当に大切なのは「体質」ではなく「清潔習慣」

ここで最も重要なのは、ワキガ体質であることと、不快なニオイを発していることは同じではないという点です。

ワキガ体質であっても、適切なケアを行い清潔な状態を維持していれば、周囲が気になるレベルの臭いを抑えることは十分可能です。反対に、ワキガ体質でなくても衛生管理が不十分であれば、強い体臭につながることがあります。

まわりの人にワキガ臭を臭わせない方法

さて最後に、ワキガ体質であったとしても、あるいはワキガ体質でないとしてもワキの下からのニオイが、他人にクサいと感じさせてしまうのエチケットとしては避けたいものです。

ではどうしたらよいのでしょう?

出た直後の汗は無臭です。しかしこの汗をエサにニオイ菌が繁殖する際、ニオイ菌は老廃物としてニオイ物質(ワキガ臭や汗臭)を出します。

このニオイ物質は衣類に蓄積されていきます。ゆえにワキガ臭がクサいという場合、その人の地肌ではなく衣類が臭っているケースが多いのです。

 

ここが従来のワキガ対策の大きな盲点となっています。

その証拠に夏場、腕につぶのような汗をかいても「腕がクサい」というのはあまり聞いたことがありません。夏場は半袖のため腕は露出されています。

ゆえに地肌はさほどクサくなりにくい=ニオイ物質が蓄積されにくいのです。

 

これに対し、例えば足は靴下を履いています。すると足は大量の汗をかき、汗をエサにニオイ菌が繁殖し、ニオイ物質が靴下(衣類)に蓄積され猛烈なニオイになったりします。

ニオイとは小さな小さな粒です。この衣類に蓄積されたニオイの粒が空中を浮遊するためまわりに臭ってしまうのです。

ワキガ臭や体臭も全く原理は同じ。ワキガ臭が臭うのは衣類が臭っているからなのです。

デオドラントクリームを塗っても午後には臭ってくるのは、衣類にニオイが蓄積されていくことが主原因なのです。

 

近年では、デオドラント製品や経衣料消臭といった対策も進化しており、体質に合わせたケアがしやすくなっています。

結局のところ、周囲への配慮として重要なのは自分の体質を過度に気にすることではなく、日常的に清潔な状態、ニオイを出さない状態を維持することです。

曖昧な定義に振り回されるのではなく、まずは基本的な衛生管理と適切なニオイ対策を続けること。それこそが、自分自身の体臭と上手に向き合うための最も現実的で効果的なアプローチといえるでしょう。

衣類でワキガ臭を防ぐヌーラビオ

動画で解説します!

1.混ざった臭い=刺激臭=ワキガ臭の実態

2.体臭は複合臭

3.ワキの下はワキガ体質でなくても誰でも臭う部位

4.ワキガ=曖昧 曖昧だと怖くなる、お化けのようなもの

5.不快な体臭は清潔かどうかが最も影響が大きい

この記事を書いたのは株式会社興和堂 代表取締役で体臭ケアアドバイザーの村上 隆です

この記事を書いた人村上 隆/体臭ケアアドバイザー
株式会社興和堂 代表取締役

2004年に消臭の世界に飛び込む。
医師や消臭機能開発者との交流を深めながら商品開発を進めた結果、臭わないデオルシャツやソックス等の様々な消臭商品開発に繋がっていく。

「体臭が他人に臭うのは衣類が主原因である」という理論を提唱するとTV・新聞・雑誌など様々なメディアから取り上げられ「NHKおはよう日本」をはじめテレビ各局にも出演。

2019年YouTube体臭対策チャンネルを開設。どうして体臭が臭ってしまうかという原因を専門用語を出来るだけ使わず分かりやすく解説したチャンネルは累計160万再生を更新中

また20年に渡り体臭ケアの相談を受けて来た経験から、体臭ケアアドバイザーとして体臭の悩み相談コーナーをLINEで展開中。日々数多くの体臭相談を受けている。