「加齢臭」のお悩み
(2)自分では気づきにくい加齢臭
加齢臭は年を重ねた多くの人が悩む体臭のひとつ。数ある体臭の中でも特に自分では気が付きにくいという特徴があります。なぜ他人の加齢臭はあんなにも気になるのに、自分の加齢臭には気づけないのでしょうか?
実はその原因は私たちの脳の仕組みにあったのです。今回はそんな加齢臭について、体臭ケアアドバイザーが解説します!
なぜ加齢臭は自分では気づきにくいのか?
加齢臭に限らず、人間は同じニオイを長時間嗅いでいるとそのニオイを感じにくくなる性質を持っています。これは脳がニオイに慣れてしまうためです。
ニオイは鼻の奥にある嗅覚受容体で感じています。この嗅覚受容体が通常とは異なる臭いを感じると、脳に「危険があるかもしれない!注意せよ!」と信号を出します。このため人間は空気中に漂うニオイをいち早く感じることによって、命の危機を未然に避けることができるのです。これはニオイの大切な役割です。
ガス漏れにいち早く気が付いたり、購入から時間が経った食品が食べられるかどうかニオイで判断できるのも嗅覚受容体のおかげなのです。
しかしそのニオイが日常的に感じられるようになる(常にその臭いがしている)と、どうなってしまうでしょうか。
脳はそのニオイには危険が無いと判断し、ほかの重要なニオイを逃さないようそのニオイ自体を感じにくくしてしまうのです。命を守るための防衛とも言えますね。
そのため、例えば初めて訪れた家のニオイを強く感じても、そこに住んでいる人はほとんど感じません。また公衆トイレのニオイも、最初は強く感じても、時間が経つにつれて感じにくくなります。
加齢臭も常に自分の体から発せられているため、これらの例と同じように脳がニオイに慣れてしまい、感じにくくなってしまうのです。
加齢臭はいつから始まる?
一般的には40歳前後(もちろん個人差がありますよ!)で加齢臭を発しはじめると言われています。最近では食生活や生活習慣の乱れから、20代や30代でも加齢臭が気になる人が増えているようですね。
加齢臭は病気ではなく年を重ねれば誰にでも起こりうる自然な現象です。気にしすぎることはありませんし、ニオイの好みは人それぞれですのですべての人にとって不快なニオイだと悲観することもありません。
特定の人の加齢臭が好きな人だっているんです。
とはいえ周囲に不快感を与えることを不安に感じるのでしたら、まずはエチケットとして常日頃から基本的な対策をしておきましょう。
加齢臭対策の基本
加齢臭対策の基本は、体や体に接する衣類などを清潔な状態に保つこと。そして複合的に不快なニオイになってしまうのを防ぐために、毎日の食事や生活習慣にも十分に注意することが大切です。
主に次の5つの項目を重点的に押さえておきましょう。
①毎日入浴し正しく体を洗う
毎日体を洗うことは勿論ですが、特に皮脂の分泌が多い首や背中、脇の下などはしっかりと洗いましょう。しかしゴシゴシ洗いや洗いすぎは禁物です。必要以上に洗いすぎると、皮脂はかえって分泌が増え、加齢臭が強くなってしまいます。丁寧に適度に洗うことが大切です。
②身に着ける衣類を清潔な状態に保つ
インナーやシャツなど汗をかいたらこまめに着替え、衣類を清潔に保ちましょう。
③食生活を見直す
抗酸化作用のある食品(緑黄色野菜、果物など)を積極的に食べて、動物性脂肪の多い食事は控えましょう。
④生活習慣を改善する
十分な睡眠と適度な運動は新陳代謝を高めて、皮脂の酸化を抑える効果があると言われています。
⑤運動習慣・汗をかくことを習慣化する
加齢臭対策の根本は健康と若さです。また運動不足で汗をかく習慣がないと汗も臭くなりやすく複合臭として加齢臭も強くなりがち。なにより健康であることが重要です。
まとめ
加齢臭が自分で気が付きにくいのは、脳が正常に機能しているからとも言えます。また30代を過ぎれば男女関係なく誰にでも加齢臭は発生するものなのです!
過度に気にする必要はありませんが、新生活や季節の変わり目など、環境が変わる毎に自分が臭っていないかどうか、やはり不安に感じますよね。もし加齢臭に対して不安を感じているのでしたら、まずは家族や親しい友人に自分のニオイについて聞いてみましょう。また専門の医療機関で相談することもとてもおすすめです。
まずは日常生活の中でできる範囲で適切な対策を行うことで、自分自身も周りのみんなも快適に過ごすことができるよう心がけましょう。
体臭ケアアドバイザーのお悩み解決コラム
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